会長挨拶|シンボル&ロゴ

一般社団法人日本太陽光発電学会設立にあたって

 日本太陽光発電学会会長 大平 圭介
(北陸先端科学技術大学院大学 教授)

2050年のカーボンニュートラルに向け、再生可能エネルギーの利用促進は喫緊の課題であり、特に太陽光発電には、主力電源としての大きな期待がよせられています。太陽光発電の研究開発においては、太陽電池に使用する材料の開発や発電性能の向上に加え、長期信頼性の確保、モジュール廃棄時の環境負荷軽減や部材リサイクル、正確な発電量予測、出力制御の問題など他の発電方式とのバランス、建造物壁面や水上、農地など、平地以外の多様な場所へのシステム設置と運用、環境への悪影響に関する懸念への対策など、多岐にわたる課題に取り組む必要があります。そのため、多様な専門性を有する信頼ある人材が集い、活発に議論できる場が不可欠です。

本会は、太陽光発電に関連する学術分野の研究の促進、ならびに成果の普及に関する事業を行い、将来の脱炭素社会の実現とその発展に寄与することを目的として設立されたものです。本会のルーツは、2004-2019年度の3期16年にわたり活動した日本学術振興会産学協力研究委員会「次世代の太陽光発電システム」第175委員会にあります。この委員会の解散を受け、任意団体として2020年10月に「日本太陽光発電学会」を発足し、5年近くにわたり精力的な活動を行ってまいりました。その後、社会的信用度の向上、財務基盤の安定化、太陽光発電に関するアジア・太平洋地域最大の国際会議であるInternational Photovoltaic Science and Engineering Conference (PVSEC)の主催等の国際対応などを目的に、2025年に一般社団法人日本太陽光発電学会を設立し、6月より活動を開始しました。

本会は、太陽光発電に関するあらゆる学術領域を網羅する、いわば太陽光発電の百貨店であり、また交流の場でもあります。太陽電池の材料、発電素子開発などの上流側の研究のみならず、モジュール、システム、発電量予測、政策など広範なテーマを取り扱い、各分野の産学官の専門家も揃っています。特定のテーマについて学びたい、専門家とつながりたい、自身の技術や知見を広く周知したい、組織の人材育成に取り組みたい、などのご要望に応えられるよう、シンポジウム、研究会や見学会などの分科会活動、若手や学生中心の企画を含めた教育事業、海外の学術団体との連携などを活発に実施しています。また、2025年度からは機関誌「日本太陽光発電学会誌」の発行も開始します。

太陽光発電に関するあらゆる知と人が集まる場 — それが日本太陽光発電学会です。多くの方々の本会へのご参加を、心よりお待ちしております。

マークにかけた想い

 日本太陽光発電学会
シンボル&ロゴマーク

日の出や盆栽に着想を得て全体を型取り、日本人ならではの巧みな技術や、洗練された細部までのこだわりを表現しました。海外には真似ができない日本人らしい繊細なものづくりを目指す学会メンバーの思いが詰まっています。太陽、地球、エネルギーを象徴する3つの円は、様々な人々の英知や思い、それらの重なり合いが太陽光発電を生み出すことを表しています。真ん中に走る曲線は発電のピクトグラムをモチーフに、電力が人々の英知や思いを通して創り出されている様子を表現しています。このマークは、Hitomi Design Studio Ltd.に依頼し、工業デザイナーの寺川仁美さんにデザインいただきました。

PVSEC IEEE-PVSC EUPVSEC